名古屋市立大学 呼吸器・免疫アレルギー内科学では、呼吸器、アレルギー、リウマチ・膠原病を中心とした内科領域で、活気あふれる多くの医師・研究者が、日々臨床、研究、教育に励んでいます。

海外学会参加報告

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海外学会参加報告
海外学会参加報告

ATS (American Thoracic Society)
International Conference 2019に参加して

ATS (American Thoracic Society)は胸部疾患に関する国際学会で、今年は5月17日から22日までテキサス州ダラスで開催されました。このたび幸運なことに、まだレジデントである私が国際学会での発表の機会をいただきました。私はポスターセッションで、喘息発作におけるブデソニド吸入液の有用性を検討、解析した内容でした。国内学会との会場規模の違い、演題数の違いに驚き、不慣れな英語での発表に戸惑いましたが、1か月前から急場で学んだ英会話が、少しは役立ったかと思います。何気なくご質問をいただき、議論していたお相手が、喘息の世界的権威であるSally Wenzel先生であったことも良い思い出です。
学会後は、まだカウボーイ文化の残るダラス観光やMLB観戦などを楽しみました。テキサス州北部であるダラス近郊には広大な牧草地が広がっており、恵まれた環境の中で育てられた最高品質のステーキも、絶品でした。写真は他大学の先生方とメキシコ料理を楽しんだものです。海外学会ではありますが、このように国内の先生方との交流を通じて、人との大切な繋がりも得ることができました。
総じて、自分の世界を広げ、今後のモチベーションに繋がる素晴らしい時間でした。このような機会を与えて下さった新実教授、大学の先生方に感謝し、今回の経験を日々の診療/研究に生かして今後も精進をしていきたいと思います。

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米国胸部疾患学会(ATS)2015参加報告

米国胸部疾患学会(American Thoracic Society: ATS)は胸部疾患に関する国際学会で、今年は5月16日から21日までコロラド州デンバーで開催されました。今回我々の教室の研究成果を発表する機会に恵まれ、私としては初めて国際学会に参加しましたが、多岐に渡る演題、最新の知見、各国の研究者の熱意に驚かされました。
私の発表は喘息患者から得られた誘発喀痰を分析したものでポスターセッションにてプレゼンテーション、ディスカッションを行いました(写真)。同じ研究テーマを持つ研究者と交流を行い、対象選択での注意点、検体処理時のコツ、研究の苦労した点など様々な意見交換ができたことは貴重な経験となりました。
また学会の閉じた夜にはアメリカンサイズのステーキを食べたり、大リーグで地元チームのコロラドロッキーズ戦を観戦したりと観光面でも楽しませてもらいました。
今回の国際学会発表を通じて勉強になったことがたくさんあり、大いに刺激を受けました。今後の研究に生かしていければと思います。

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24th Interasma Japan / North Asiaに参加して

このたび、24th Interasma Japan / North Asia(第24回国際喘息学会日本・北アジア支部会)において発表する機会を頂きました。本学会は日本をはじめとする北アジアにおいて、喘息とその関連疾患に特化して議論する唯一の国際学会であり、今回は地元である名古屋にて開催されました (2014年7月18-19日)。
本学会での講演は、喘息関連の基礎ならびに臨床研究における第一人者が国内外から演者として招かれており、どの講演内容も勉強になるテーマばかりでした。
今回私は一般演題のポスター発表として当院喘息/慢性咳嗽外来でのFeNO (呼気一酸化窒素)濃度測定の解析結果をまとめた内容を発表しましたが、幸運にも優秀発表演題に選出され、身にあまる思いであります。このような国際学会発表において評価を頂けたことはうれしい限りであり、今後の研究において今回の経験をつなげていければと思います。

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8th International Cough Symposium 2014に参加して

International Cough Symposiumは隔年で英国ロンドンにおいて開催されている世界各国の咳嗽の研究者が一同に会する国際学会であり、今回で8回目の開催(2014年6月26-28日) となります。このたび、このような専門性の高い国際学会において発表の機会を頂くことができました。
当シンポジウムで講演されている講師は咳嗽分野においての世界的権威の方々ばかりであり、講演内容は最新のトピックで興味深いものが多く、非常に勉強になる講演ばかりでした。
またCoffee break / 懇親会など、各国の著名な研究者や、自分と同様の立場である若手研究者達と意見交換をする機会も多く、シンポジウム以外においても有意義な時間を過ごすことができました。
今回の私の発表は、慢性咳嗽の原因としてのGERD(胃食道逆流症)の関与についての内容で、ポスターセッションでの発表(写真)と、口演会場での数分程度のオーラルプレゼンテーションを行いました。 英語でのプレゼンテーションは不慣れで戸惑うこともありましたが、とても貴重な経験ができたものと思います。
このような発表の機会を頂き、日ごろの診療・研究においてもいい刺激となりました。今回の経験を糧として、今後の研究に生かしていければと思います。

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第7回咳嗽に関する国際シンポジウム
(7th International Cough Symposium 2012) に参加して

本シンポジウムは世界各国の咳嗽(咳)の研究者(臨床、基礎)が一同に会する国際学会で、毎回英国LondonのImperial Collegeで開かれています。故John Widdicombe教授(University of London)と、Fan Chung教授 (Imperial College London) とが中心になって1996年に第1回が開催され、続いて2001年に第2回、2004年に第3回、以後は隔年開催となり、昨年7月に"Taming Chronic Cough"をテーマに第7回が開催されました。
咳は患者さんが医療機関を訪れる受診動機として最も頻度が高い症状であることが日本、米国をはじめ各国から報告されており、特に近年長引く咳を訴えて受診され、診断や治療に難渋する患者さんが増加しています。本シンポジウムの開催年の変遷が示すように、咳の診療(原因診断・治療)や病態解明の重要性は急速に増しており、研究領域としての重要性が高まっています。

私は幸運なことに、この会には第3回以降毎回シンポジストとして招待をいただいており、今回は" Cough, asthma, and cysteinyl-leukotrienes(咳、喘息とロイコトリエン)"のタイトルで講演をさせていただきました。最近のトピックスである"Cough hypersensitivity syndrome"(原因に関わらず中枢性あるいは末梢性に咳反射が過敏になるという概念)や咳の神経生理など、世界の第一人者による数々の講演を拝聴し、今後の診療、研究に大いに役立つ知見を得ることができました。
またポスターセッションでは若手や中堅の研究者によって最新の研究データが発表され、活発な討論が行われました。

写真はシンポジストと司会者のディナーパーティーでの集合写真(大好きな赤ワインのグラスを手にした向かって左から3人目が私、右から10人目が主催者の一人であるChung教授)と、日本の各大学から参加された先生方との会終了後の会場前での撮影です。Londonは私の留学先であり、例年シンポジウムが開催される6月から7月は日没が遅く、夜9時を過ぎても明るい1年で一番よい季節です。このあと私が留学中に通い詰めたお気に入りのジャズクラブに皆さんで繰り出して、大変楽しい時間を過ごすことができました。この会を通じてこれまでに国内外に多くの知己を得たことは私にとってこの上ない財産となっています。
このような場にこれからも招いていただけるように咳の研究を継続していきたいと考えています。また教室の若手の先生方にも研究成果を発表してもらえるように指導をしていく所存です。

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米国がん学会2013参加報告

米国がん学会(American Association for Cancer Research:AACR)は米国で毎年定期的に行われている、癌研究に関わる学会です。我々呼吸器グループでも普段研究に携わっている大学院生を中心として、ほぼ毎年参加しており、毎回複数の研究成果を発表しております。
今回は私が参加させて頂く機会を得ましたので、この場でその体験をご報告できればと思います。

今年のAACRは2013年4月6日から4月10日の期間、ワシントンD.C.にて開催されました。折しも桜の開花時期であり、期間を通じて晴天にも恵まれ、非常にさわやかで過ごしやすい滞在となりました。桜の樹はポトマック河畔だけかと思い込んでおりましたが、ワシントンDCの至る場所で桜の花が咲き乱れており、先人から続く日本とのつながりを感じました。

さて本題のAACRですが、名だたる国際学会でもあり、参加されている研究者は実に国際色豊かで、会場では英語はもちろんのこと、様々な言語が飛び交っておりました。癌という1つのテーマの下、世界各国から多くの研究者が集まり、お互いに新たな成果を報告してゆくという、日本の学会にはないエネルギッシュな雰囲気を感じました。
今回の私の発表は4月9日(第4日目)午後のポスターセッションでした。会場は非常に広大で、私が発表したポスター会場も、ぐるりと1周するだけで20分以上かかるほどでした。自分のブースにたどり着いてまず一息、周囲を見回してみると、その演題数には圧倒されます。国内学会でのポスターセッションとは異なり、与えられた掲載時間(今回は3時間でした)は自分のポスター周辺に待機し、閲覧された方々からの質問に順に答えてゆくという発表形式でした。
国内での学会のように、座長や多くの聴衆が見つめる中でかしこまって行うディスカッションとは違い、どちらかというとポスターを前にしてお互いざっくばらんに話し合っているといった雰囲気です。同じ分野で研究する者として、質問者をより身近に感じる事ができるとともに、非常に直感的な御質問や御意見を頂くことができました。これらは今回の学会参加で得られた収穫だと感じています。

ところで私個人にとっては、今回が初めての海外での学会発表となりました。英語での討論など戸惑う部分も多かったのですが、とても貴重な経験をさせて頂きました。今回得られた経験を大切にし、今後の研究成果につなげてゆければと思います。

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